代表弁護士・税理士 宮内正広

社会は動いている!?

9月になり幾分涼しくなってきましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか? 私はこの涼しさから、逆に風邪を引いてしまいました・・・

最近、久方振りに刑事の国選弁護(国から弁護人に選ばれる)を引き受けました。改めて振り返ると、前回国選事件を引き受けたのが10年以上も前だったことに自分でも驚きましたが、普段と違う仕事をすると、世の中の変化に改めて気づかされますね。

ご存知の方も多いと思いますが、刑事事件(犯罪事件)では、経済的な理由などから自分で弁護人を依頼できない被疑者・被告人には、国が代わって弁護人を選ぶということになっています(国選弁護制度)。国選の弁護料は、基本的に税金で賄われることになっています(但し、相当に低額です)。

この国選弁護ですが、被告人にしか認められないという時期が長く続きました。ところが、昭和から平成となり諸制度の改革が叫ばれる中で、平成18年重大事件に限ってですが被疑者にも国選制度が導入され、その後、適用範囲が拡大されて現在では「勾留」された全ての被疑者にも認められています(ただ、現在でも、逮捕されただけの被疑者などには認められていません)。

今回私が受任した件の被疑者は若い男性ベトナム人でしたが、勾留されたことで私が「被疑者」段階から国選弁護人となり、まず法改正を実感しました。さらに、被疑者の属性について日本人でないことが今風でありますが、外国人の中でも、一時非常に多かった中国人ではなく(最近、中国人のオーバーステイはあまり聞きません)、しかも、このベトナム人のビザが最近問題として取り上げられている技能実習ビザであること、そして、このベトナム人の被疑事実もマスコミが技能実習制度の問題として指摘する仲介ブローカーの約束違反(実習先での労働条件の相違)が背景にある点など、マスコミ報道通りの実態でした。

私的な体験ではありますが、法制度の面でも、社会実態の面でも変化を実感した良い経験でした。

なお、私が開設しておりますサイト 「弁護士による事業再生・再建」には負債問題の対処方法など、いろいろな情報をお知らせしていますので、ご参考にして頂けましたら幸甚です。

Book Review

「がん外科医の本音」 (著者:中山祐次郎 SB新書)
専門医が、がんに関するとんでも話も含む諸疑問に正面から回答した本書。極限状況に置かれたときに何を信じるか? 改めて難しい問題であることを考えさせられました。

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