代表弁護士・税理士 宮内正広

負債(借金)問題を解決するには? ~その1~

こんにちは。梅雨に入り、はっきりしない天候が続いていますが、皆さん、いかがお過ごしですか?
さて、今月から暫くの間、負債(借金)の問題を取り上げてみたいと思います。
「借金(負債)」と言われて、皆さんはどのようなイメージを持たれるでしょうか?「借金の返済に追われる」「借金で首が回らない」といった、怖い・苦しいイメージでしょうか?

もちろん、借金は返さなければいけないお金(ここが出資:株式と大きく違います。出資は返さなくて良い)ですから、返済が滞ってしまうと大変な問題が生じてしまいます。この返済問題の対処方法は、別な回に採り上げる予定としていますが、ここでは、借金には「良い借金」と「悪い借金」の2種類があることを強調したいと思います。
外国人との対比ですが、日本人は、借金についてその内容を問わず、一律に「悪」といいますか、マイナスイメージを持つように感じられます。無借金経営がもてはやされている風潮もその現れではないでしょうか。
確かに、返済できる合理的な根拠のない借金、わかりやすい例として、次月以降十分な売上が立つ見込みがないのに、ただ単に今月の従業員の給料その他経費を支払うためだけにする借金は、良い借金とはいえません。
しかし、これとは逆に、相当な収益・利益を生み出すことができる合理的根拠があった上での借金(例えば、確実な需要予測に基づく新設備の導入資金)は、会社経営上、むしろ必要不可欠とすらいえる「良い借金」です。
といいますのは、十分な手元資金がない中で経営せざるを得ない中小企業にあっては、こうした「リスク」を取っていかなければ、「リターン(利益)」を獲得することは到底できない至難の業だからです。残念ながら、これが中小企業の現実だと思います。

 つまり、借金問題に向き合うにあたっては、まずは借金には「良い借金」と「悪い借金」があることを認識し、その見極めを含む経営における合理性のスキルが重要となります。

なお、私が開設しておりますサイト 「弁護士による事業再生・再建」には負債問題の対処方法など、いろいろな情報をお知らせしていますので、ご参考にして頂けましたら幸甚です。

Book Review

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